北野天満宮「大福梅の授与」2019。

2019年1月5日

師走の北野天満宮の境内で目にするのが、大福梅の授与の案内です。初めて見た時は、「だいふくうめ」と思ったのですが、読み方は「おおふくうめ」でした。

毎年北野天満宮を訪れて購入する方がいるそうなのですが、私は気が向いた時に買うぐらいです。

ところで皆さんは、北野天満宮の大福梅が、冬のみではなく、夏も授与されているのをご存知ですか。私は夏の北野天満宮を訪れた時に、境内で偶然発見して知る事が出来ました。

今回は、冬の大福梅だけではなく、夏の大福梅の事も含めて、値段や食べ方などを紹介しています。

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北野天満宮「大福梅の授与」

値段と期間


(北野天満宮の境内の案内板より)

まずは、冬の事始めから授与が開始される「大福梅」の詳細です。

正月の大福梅の授与。
初穂料:700円(1袋6粒)。
期間:12月13日から31日。
営業時間:9時から17時。

続いて、夏に授与されている「大福梅」の詳細です。

夏越の大福梅の授与。
初穂料:1,000円(1袋6粒)。
期間:夏期限定。

お正月の縁起物として授与されている冬の大福梅よりも、夏の災難厄除で販売されている大福梅の方が、値段は300円ほど高いです。

本来お正月に手に入れる事が出来るものが、夏にでも入手可能という事で、希少価値が高い分、値段が上乗せされているのかもしれません。

またどちらも、数量限定なので、無くなり次第終了となります。年によって完売時期は違いますが、25日の「終い天神」には完売する事もあります。

確実に手に入れたい方は、なるべく早めに北野天満宮へ訪れましょう。無くなってから後悔するのは、悲しいですから。

食べ方・飲み方

大福梅の食べ方は、とても簡単です。

元旦の朝に、お茶かあるいは白湯を用意して下さい。そのお茶に、大福梅を入れて飲むだけです。

私もこの食べ方で、購入した時は飲んでいます。注意点というかポイントがあるとすれば、「元旦の初茶」として飲む所です。

夏にも販売されているので、元旦の初めのお茶や白湯でなければご利益が無くなるとは思いませんが、なるべく伝わっている通りに飲みましょう。

大福梅について

大福梅は、元旦の朝に初茶として飲むものです。そうする事により、邪気を払い、一年間を生気に満ちた健康な日々を過ごす事が出来ます。

その起源は、村上天皇の時代までさかのぼります。村上天皇の天暦5年(951)の事です。

都には、疫病が流行しました。村上天皇もその疫病のかかってしまいます。

その御脳が、干した梅の実を入れたお茶を飲んだ所、平癒しました。この事から、王服(おおふく)と称して、毎年元旦の朝にお茶に入れて飲むと、無病息災になると伝わっています。

王服(おおふく)=大福(おおふく)となり、北野天満宮は吉祥を込めた吉字の「大福梅」と呼ばれるようになりました。

ちなみに御脳とは、 宮中の貴人の病気全般の事を指しています。御脳と書いて、読み方は「おのう」です。

大福梅の見どころ

大福梅の魅力は、授与されている梅が、全て北野天満宮の境内で調製されたものという事です。

そのため、無病息災や災難厄除のみならず、学業成就にもご利益があります。もうすぐ試験の受験生には、おすすめの梅です。

北野天満宮には、「学業鉛筆(合格鉛筆)」も授与しています。

北野天満宮の学業鉛筆についての詳細は、こちらに書いています。
⇒ 北野天満宮「合格鉛筆」値段や使い方【学業守】

師走に北野天満宮へ訪れる機会があれば、両方の授与を考えるのもありだと思います。ただし、初詣の時は、「大福梅」の販売は終了しているので、ご注意下さい。


こちらは夏越の大福梅です。北野天満宮の夏のイベント「京の七夕」の時に、本殿の前で売られているのを見かけました。

この時は、授与所で販売されているのではなく、横に置かれている箱にお金を入れるシステムです。

冬に参詣する機会がなく、梅を手に入れる事が出来なかった方は、夏に購入するのも良いかもしれません。

北野天満宮について

北野天満宮の概要

北野天満宮は、京都市上京区にある神社です。
全国天満宮の総本社の神社で、菅原道真が祀られています。

菅原道真は、神童と呼ばれる人物でした。
そのため、学問の神様として信仰されています。

「北野の天神さま」と親しまれている北野天満宮では、学力向上や受験合格を祈願する人々が多く参拝します。

また京都の梅の名所です。
また、紅葉が美しい神社として人気があります。

北野天満宮の紅葉の見どころは、こちらの体験記に書いています。
⇒ 北野天満宮「紅葉」、見ごろと混雑状況【徹底ガイド】

アクセス・行き方

北野天満宮へのアクセス方法。

最寄駅から徒歩10分。

最寄駅:京福電車「白梅町駅」。

最寄停留所から徒歩すぐ。

最寄停留所:市バス「北野天満宮前」。

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