京都円福寺「大根干し」ダイコンツリーはまるで珍百景!
京都円福寺を訪れて、クリスマスツリーならぬ「大根干し」ツリーを撮影しました。大根が吊るされたイチョウの大木の姿は、まさに珍百景な光景でした。
京都円福寺「大根干し」
円福寺のダイコンツリー
京都府八幡市にある臨済宗のお寺「円福寺」へ行ってきました。円福寺は、通常は非公開のお寺ですが、春季と秋期の年に2回「万人講」の時のみ、一般公開されます。
この「万人講」の精進料理には、「たくあん」が添えられます。円福寺を訪れた目的は、たくあんになる前の大根を見る事です。
円福寺の前に、到着しました。お寺は非公開ですが、山門の前までは行く事が出来ます。
ぷらぷらと参道を歩いて、目的の大根へと向かいます。大根はイチョウの木に吊るされて、干されている状態です。
円福寺は、天明年間に創建された臨済宗妙心寺末の修行道場です。斯経禅師によって、建てられました。
現在も専門修行道場として、大きな規模を誇っています。
参道を歩いて行くと、目的の大根が吊るされている木が、目の前に出現しました。ここからだと大根か判別できないのですが、確かに白いものが木から生えているように見えます。
木の大根を確かめる前に、山門の前で手を合わせました。ここから先は、関係者以外立ち入り禁止なので、一般参拝者は入る事が出来ません。
山門は、平成3年(1991)に再建されました。木額の「江湖道場」は、海門禅師筆によるものです。
「大根干し」がされているイチョウの大木の前に到着しました。大根ツリーに相応しい大根の吊るされっぷりです。
近くで木を眺めると、まるで大根が木の枝から生えているみたいです。
これらの大根は、円福寺の修行僧によって、吊るさています。大根を吊るす時に使用されるはしごも、木に架かっていました。
大根は1ヶ月間天日干しにした後、ぬかが入った樽で1年間漬けて、たくあんに仕上げるそうです。
そのたくあんが、「万人講」の時に、添えられます。
ダイコンツリーも無事に見る事が出来たので、裏参道から最寄駅へと向かいました。
京都円福寺「大根干し」のまとめ
ダイコンツリーこと円福寺「大根干し」は、インパクトがあり、まさに珍百景でした。ただ、地元以外の方が、これだけを見るために円福寺に訪れるのは、あまりおすすめはしません。
理由は、2つあります。円福寺は観光寺院ではなく修行場なので、拝観が出来ない事がまず1つです。
そして、円福寺の周辺に観光できる場所がなく、境内を一歩出ると住宅地なのも理由に挙げられます。
「大根干し」だけ見て帰るのは、地元の方以外は、時間が勿体ないのではないでしょうか。やはり円福寺へ訪れるのは、「万人講」の時がおススメです。
円福寺について
円福寺の概要
京都市八幡市にある臨済種のお寺で、臨済宗最初の専門道場です。達磨大師坐像が坐禅堂の聖僧として安置されている事から、「達磨堂」とも呼ばれています。
天明3年(1783)に、斯経禅師によって建てられました。江戸時代には、山門や坐禅堂などが整備され、専門修行道場として現在に至っています。
坐禅堂の達磨大師坐像は、国の重要文化財に指定されています。大和国達磨寺から八幡に移った像で、石清水八幡宮別当田中家に託されてものです。
その後、田中家から円福寺へと譲られた達磨大師坐像は、現在は坐禅堂へ安置されています。古くから信仰を集めている像です。
本堂には、中央壇に釈迦三尊像と本尊の十六善神、左壇には勧請開山の大應国師像、右壇には大燈国師像、東方の位牌壇には釈迦十大弟子像、西方の祀堂には地蔵菩薩立像が安置されています。
通常は非公開のお寺ですが、年に2回ある「万人講」の時に、一般後悔されます。春は4月20日、秋は10月20日に行われる行事です。
この日は、内陣で参拝出来る他に、参道では露店が立ち並びます。いつも静かな境内なのですが、この日ばかりは多くの人が訪れて、境内がとても賑わいます。
御朱印も頂く事が出来るので貴重な機会なので、御朱印巡りをしてる方も、注目を集めている行事です。
円福寺へのアクセス
円福寺へのアクセス方法です。
最寄駅から京阪バスで15分、そこから徒歩3分。
最寄駅:京阪電車「樟葉駅」。
最寄停留所:京阪バス「枚方ハイツ」