三十三間堂の南大門で、玄武と鬼瓦に出会った話【体験レポ】
三十三間堂の南大門は、三十三間堂の東南に位置しています。その門をくぐって、よく智積院へと訪れます。
いつものように、三十三間堂の南大門をくぐって、智積院へと向かおうとした時の事です。ふと南大門の前で、目線か感じます。
目線が感じが方向、屋根を見上げてみました。するとそこで、玄武と額に五芒星が刻まれた鬼瓦を発見しました。
五芒星の鬼瓦を見たのは、初めての経験です。今回は、そんな三十三間堂の南大門を紹介します。
三十三間堂「南大門」
三十三間堂の南大門の玄武と鬼瓦
三十三間堂の南大門は、桃山時代の建築です。慶長5年(1600)に、豊臣秀頼によって建立されました。
平瓦と丸瓦を交互に用いた本瓦葺の屋根を持つ、八脚門です。国の重要文化財に指定されています。
この三十三間堂の南大門の屋根に、玄武と額に五芒星が刻まれた鬼瓦が存在してます。玄武は屋根の四隅に、五芒星の鬼瓦は屋根の南東で見る事が出来ます。
こちらが、額に五芒星が刻まれた鬼瓦と玄武です。左側が五芒星鬼瓦、右側が玄武になります。
五芒星は、陰陽道に用いられる魔除けの呪符の1つだそうです。安倍晴明ら陰陽師が、用いていました。
鬼瓦は厄除けと装飾なので、魔除けの五芒星が額についていても、おかしくはありません。ただ、そのような鬼瓦を見たのは、三十三間堂の南大門が初めてでした。
他の鬼瓦にも五芒星が付いているのか気になったので、見てみました。
南西の鬼瓦です。五芒星はついていませんでしたが、他のものが付いていました。
桃かなと思ったのですが、実際の所は分りません。桃は、「魔除け」「厄除け」の果物と言われています。
北東の鬼瓦です。建物の関係で、正面から撮る事が出来ませんでした。
それでも、額に天らしき文字が、刻まれているが分ります。「キン肉マンに出てくる超人かよ!」と心の中でツッコんだのは内緒です。
ちなみに、キン肉マンに出てくる超人の中で、額に天の文字が刻まれている超人はいませんでした。キン肉マンが「肉」、テリーマンが「米」、ラーメンマンが「中」などはいました。
北西の鬼瓦です。こちらの鬼瓦は、ノーマルバージョンでした。
鬼瓦って、特に注目して見た事がありませんでした。様々な形があって、面白いですね。
三十三間堂の南大門の屋根を見てみて、良かったです。
そして、玄武です。ここで、少しだけ気になる事がありました。
なぜ玄武が、ここにいるのかです。玄武は、青龍・朱雀・白虎ともに、四方を守護しています。
東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武と言われるように、玄武の担当は北なのです。南大門とは、文字通り南の門の事です。
それならば、南担当の朱雀がいるべきではないのでしょうか。
その事を、友人に話すと、京都御所から見て南じゃないのかと言われました。
確かに京都御所を中心に考えると、三十三間堂の位置は、南東に位置しています。帝を守護するという意味では、玄武が置かれているのは、間違いではありません。
真相は分かりませんが、三十三間堂の南大門に玄武がいるのは確かです。
三十三間堂の南大門をくぐる時に、目線を感じたら屋根の端を見てみて下さい。
ひょっとしたら、鬼瓦とともに玄武がこちらを見ているかもしれませんよ。玄武と連呼していますが、玄武じゃなかったら、めっちゃ恥ずかしいですね。
どうか、三十三間堂の南大門にいるのが、玄武でありますように。
三十三間堂へのアクセス
三十三間堂へのアクセス方法。
最寄駅から徒歩10分。
最寄駅:京阪電車「七条駅」。