禅居庵「摩利支尊天像」ご開帳で拝んできました【体験レポ】

2019年1月25日

禅居庵(摩利支天堂)のご開帳で、秘仏「摩利支尊天像」を拝んできました。禅居庵の摩利支天は、七頭の猪に坐る開運と勝利の神様です。

「摩利支尊天像って、秘仏なので見る事が出来ないの?」「摩利支天って、どのような神様?」

今回は、そのような疑問に答えつつ、禅居庵「摩利支尊天像」を紹介します。

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禅居庵「摩利支尊天像」

摩利支天について

摩利支天は、もとは古代インドのバラモン教の神の一柱です。仏教に取り入れられた時に、天となり、仏教の守護神・護法神となりました。

摩利支天の起源は、古代インドの女神マーリーチです。女神マーリーチは、陽炎を神格化した神様になります。

マーリーチという名の由来は、サンスクリット語のマリーチ(Marichi)です。マリーチ(Marichi)には、「陽炎」「光線」という意味があります。

女神マーリーチが中国に伝わった時に、音に漢字に写して摩利支天となりました。

摩利支天は、陽炎を神格化した神様です。

陽炎は実体がないので、誰も捕らえる事が出来ず、傷つける事も出来ません。この事から、勝利の神様として、戦国の武将に好まれました。

楠木正成や前田利家が信仰していたのは、有名な話です。

摩利支天の姿

摩利支天は実体の無い神様ですが、像として祀らる場合は、形(姿)があります。大きく分けると、次の2つです。

1つが、天女のような姿で、左手は胸に当てて扇を持っています。

また右手は指や腕を伸ばしてだらりと下に垂らしています。

もう1つが、三面六臂で猪車に乗ってい姿です。

日本で祀られている摩利支天の像は、眷属の猪を従えてる事が多いようです。

禅居庵の摩利支尊天像

禅居庵の摩利支尊天像を、拝んできました。禅居庵の摩利支尊天像は、秘仏です。

そのため、見る機会が限られています。見る事が出来るのは、毎年10月20日に行われている「ご開帳大祭の日」です。

しかし、私が摩利支尊天像を拝んだのは、この日ではありません。亥年に行われた「新春ご開帳」の時に、肉眼で摩利支尊天像を拝む事出来ました。


「新春ご開帳」が行われている禅居庵です。のぼり旗が揺れる境内は、お正月らしい華やかさがありました。

境内を散策した後に、禅居庵の摩利支天堂内に入りました。そして、ご開帳された摩利支尊天像を拝みます。

しかし、堂内の撮影は禁止です。そこで、頂いたパンフレットから、摩利支天堂内の様子を紹介したいと思います。


摩利支天堂の内部です。まさに、この写真の通りの光景が目に前に広がっていました。

ただし、摩利支尊天像までの距離は、写真よりも遠かったです。そのため、肉眼ではほとんど見えませんでした。

その点は残念でしたが、秘仏なので、仕方がないのかもしれません。しかし、ご開帳という貴重な機会に、本尊の摩利支天像の前で、手を合わせられたので良かったです。


摩利支尊天像の御前立です。三面六臂の姿で、手には弓や羂索などの武器を持っています。

また摩利支天が、七頭の猪の上に坐っています。御前立とは、本尊に代わりの像の事です。

普段は、こちらの像が本尊の代わりに置かれているのだと思います。もちろんご開帳時は、上記のように本尊を拝む事が出来るので、安心して下さい。

ちなみに本尊の摩利支尊天像は、開山である清拙正澄の守護神で、約680年近く祀られている秘仏です。

そんな秘仏を、12年に1度の亥年に拝む事出来たので、大満足です。機会があれば、ご開帳時に禅居庵へ訪れて、秘仏を見てみて下さい。

禅居庵へのアクセス

禅居庵へのアクセス方法。

最寄駅から徒歩10分。

最寄駅:京阪電車「祇園四条駅」。

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Posted by 観光のコツ