知恩院「除夜の鐘」2019、並ぶ時間と見学場所【徹底攻略】
知恩院の除夜の鐘を、何度か見に行った事があります。知恩院の除夜の鐘は、ゆく年くる年で有名ですよね。
鐘を撞く事は出来ませんが、僧侶たちの迫力ある撞き姿を一目見ようと、多くの見学者が訪れて、どの時間帯も混雑します。
鐘をつく僧侶たちを見ながら知恩院の除夜の鐘を聞くと、今年ももう終わりなんだという感慨深い気持ちになりました。
そんな知恩院の除夜の鐘ですが、大晦日の前に行われる試し撞きが行われるのを知っていますか。その試し着きも見学に行った事があります。
今回は、その時の経験をもとに、並ぶ時間や撮影と見学場所を紹介します。大晦日と試し撞き、2回の知恩院の除夜の鐘の比較もしているので、参考にして下さい。
知恩院の除夜の鐘の見どころ
知恩院の除夜の鐘について
知恩院の除夜の鐘は、京都の大晦日の風物詩です。京都市内の除夜の鐘の中でも、最も有名な鐘の音になります
特徴は、参詣者は鐘を撞く事が出来ない事です。鐘を撞くのは参詣者ではなく、知恩院の僧侶達です。
総勢17人の知恩院の僧侶が「えーいひとつ」「そーれ」の掛け声のもとに、大梵鐘を打ち鳴らす姿は、迫力があり、また見応えもあります。
このダイナミックに鐘を撞く僧侶が姿が、大変人気です。多くの参拝者が、その姿を見るために、大晦日の夜に知恩院へ足を運びます。
知恩院の僧侶たちが鐘を撞く姿を見学するチャンスは、大きく分けて2回です。
・1回目:試し撞き
・2回目:大晦日
私は両方とも見学した事があるのですが、どちらにも良い点がありました。並ぶ時間や撮影ポイントも含め、これから解説したいと思います。
知恩院の除夜の鐘「大晦日」
大晦日のポイント
大晦日に行われる知恩院の除夜の鐘で、注意するべき点は2つです。
大晦日の時の注意点。
1.並ぶ時間。
2.見学ポイント。
それでは、1、2と順番に解説していきます。
大晦日の並ぶ時間
まずは、並ぶ時間は、いつがベストなのかを説明します。答えは、鐘を撞く僧侶達を見学した後の予定によるです。
知恩院の除夜の鐘は、大混雑します。そのため、混雑状況に合わせて、空いている時間に訪れるという選択肢がありません。
常に混雑しているため、混雑に合わせるのではなく、自分の予定に合わせるのが、並ぶ時間のポイントです。
大晦日の知恩院では、次の様な時間の流れで時間が進んでいきます。
・16時00分:昼間の拝観終了。
・20時00分:黒門入口が開放。
・22時20分:法要開始(法然上人御堂)。
・22時35分:法要開始(大鐘楼)
・22時40分:除夜の鐘開始。
・23時00分:参詣入口閉門。
・00時20分:除夜の鐘終了。
それでは、並ぶ時間帯を解説したいと思います。
「僧侶の撞く姿を見て、他のお寺で除夜の鐘を撞きたい方」「とにかく早く除夜の鐘を聞いて、帰りたい方」
18時30分頃には、並び始めましょう。この時間帯から並ぶと、早めに見学する事が出来ます。
「知恩院のみで、除夜の鐘を楽しむ予定の方」「年を越してから、鐘を撞く姿を見たい方」
そのような方は、22時頃から並ぶのがオススメです。
注意点は、23時頃には黒門が閉まるという事です。23時前には知恩院に到着出来るように、家を出て下さい。。
大晦日の見学場所
次に、見学する場所はどこが良いのか、紹介します。その場所とは、入口から左側に進んで鐘の側面とさらに進んだ鐘の後ろ側です。
大晦日に知恩院に訪れた多くの方が、この2つの場所が見学するのに良かったとおすすめしています。私も見学と撮影するのに、この2つの場所がおすすめです。
逆にオススメではない見学ポイントは、入口付近になります。入口付近は、大混雑する場所だからです。
入口では決して止まらずに、とにかく先へ進んで下さい。そうすれば、混雑は少しだけ和らぎます。
並ぶ時の注意点
並ぶ時間も重要なのですが、他にも2つ注意点があります。
1つ目は、寒さです。大晦日の夜はとても寒いので、防寒対策は万全で並びましょう。
使い捨てカイロも必需品です。手袋やマフラーなども身につけると、寒さも和らぐと思います。
2つ目は、トイレです。寒い中、長時間並ぶ事になります。
並んでいる途中に、トイレに行きたくなるのは、かなり辛い状況です。1人の場合、戻るのも大変な上、元の場所に戻ってくるのも難しいでしょう。
行きたくなくても、事前にトイレは済ましておきましょう。知恩院の近くにある円山公園にトイレはあります。
円山公園のトイレは、地図の場所です。この付近で大晦日を過ごそうと思っている方は、覚えていて損はないと思います。
知恩院の除夜の鐘「試し撞き」
試し撞きの日程
知恩院の除夜の鐘は、試し撞きが行われます。行われる日にちと時間です。
・日にち:12月27日
・場所:大鐘楼
・開始時間:14時
大晦日と試し撞きの違い
本番の「大晦日」と比較すると、次のような違いが挙げられます。
1.「大晦日」ほど混雑しない。
2.楽に移動が出来るので、色々な角度から見学と撮影が可能。
3.昼間に行われるので、僧侶たちの鐘を撞く姿が見やすい。
4.「大晦日」の独特の雰囲気は、当たり前だがない。
試し撞き(予行練習)なのです。しかし、本番さながらの僧侶達の迫力ある撞きを見る事が出来ます。
訪れる時間も、開始の15分から30分前で、大丈夫です。注意点なども、特にありません。
僧侶達が鐘を撞く姿だけを見たい方は、断然こちらをおススメします。
試し撞きの様子
突然パソコンが壊れてしまい、京都各地で撮影した写真がほぼ焼失した事があります。その中の写真に、京都の大晦日の写真も含まれていました。
しかし、知恩院の試し撞きの様子は運よく残っていたので、ここで紹介したいと思います。
知恩院の除夜の鐘の試し撞きの準備中の様子です。このように、準備段階から見ることが出来るのは、本番にはない良さだと思います。
しばらく待っていると、知恩院の僧侶の方達が、鐘を周りに集まりました。お経を唱えて、いよいよ試し着きの始まりです。
知恩院の除夜の鐘を撞く時は、親綱に1人の僧侶が仰向けにぶら下がり、小綱を16人の僧侶が掛け声に合わせて引きます。
鐘の回りに集まっている見学者たちです。この中には、もちろん私も含まれています。
撞かれる度に鳴り響く鐘の音は、なかなか聞き応えがありました。大晦日の夜でなくても、知恩院の鐘の音は、心地よいですね。
親綱にぶら下がっている姿が良く見えました。
ここまで写真を見てもらった方には分かると思いますが、どれも撮影している角度が違います。このように自由に歩き回れる事が出来て、色々な場所から鐘を撞いている所を見学出来ます。
大晦日の夜ではないと意味がないと思う方はいるでしょう。しかし、私は試し着きでも十分楽しめました。
ゆったりと出来る程は空いていませんが、大晦日に比べると、混雑状況はそれ程でもありません。僧侶たちが知恩院の鐘を撞く姿を見たい方には、かなりオススメです。
知恩院の除夜の鐘のまとめ
大晦日の夜こだわりたいのなら、12月31日の夜に、知恩院へ訪れましょう。そこにこだわりがないのなら、試し撞きの日がオススメです。
私は、混雑が本当に苦手になった上、トイレも近くなったので、試し撞き派になりました。もちろん、「大晦日」「試し撞き」、両方の日に知恩院に訪れると、知恩院の除夜の鐘がより楽しめるのは間違いありません。