知恩院「桜」2019、見ごろや混雑状況【徹底ガイド】
知恩院へ桜を見るために、訪れました。春の知恩院では、三門や友禅苑で美しい桜が楽しめます。
そして、冬の知恩院でも、開花した桜が咲き誇ります。知恩院の冬の境内で咲くのは、冬桜(寒桜)です。
そんな知恩院の桜の「いつ頃が見頃なのか?」「知恩院で桜を見る事が出来る場所はどこ?」
知恩院の桜について気になる疑問を、春と冬に現地に訪れて撮影した写真とともに、解決したいと思います。
知恩院の桜【徹底ガイド】
知恩院「桜」、見頃と混雑状況
まずは、知恩院の桜の、見頃の時期を紹介します。
冬の見頃:12月下旬から1月上旬。
春の見頃:3月下旬から4月上旬になります。
知恩院の冬桜(寒桜)は、12月下旬には咲いています。12月27日に知恩院の除夜の鐘の試し撞きがあります。
その時に、冬桜(寒桜)も見ると一石二鳥です。それでは、春に咲く桜は、どうなのでしょうか。
京都の春に咲く桜の中で、知恩院の桜の見頃は、遅くもなく早くもありません。例年の見ごろの時期に境内を訪れると、開花した美しい花を見る事が出来ると思います。
それでは、混雑状況はどうなのでしょうか。
冬と春、どちらも混雑しません。特に拝観料金が必要な友禅苑は、人が少なく快適に桜と庭園を眺める事が出来ます。
知恩院「桜」7つのポイント
冬と春の知恩院では、桜の花が咲き誇ります。知恩院の境内を彩る桜のおすすめポイントは、全部で7つです。
1.三門付近の桜。
2.友禅苑の美幸桜。
3.方丈庭園の桜。
4.勢至堂の桜。
5.阿弥陀堂の桜。
6.黒門の桜。
7.阿弥陀堂の冬桜。
知恩院の桜のメインは、春です。知恩院の桜が咲く場所で、おすすめなのが三門です。
知恩院の三門は、高さ24m、横幅50mを誇る日本最大級の木造建築です。知恩院のシンボルとも言える建造物だと思います。
三門を見れば、一目で知恩院と分かる程有名です。そのため三門の桜が、知恩院らしくて見応えがあります。
友禅苑の桜も、美しいです。人が少ないため、ゆったりと桜を観賞する事が出来ました。
阿弥陀堂の桜も、ボリュームがあり大変綺麗です。春の知恩院の桜は、建物と一緒に眺める事で、より楽しめる桜だと思います。
阿弥陀堂の冬桜は、ボリュームはそれ程ないのですが、冬に楽しめる貴重な桜です。阿弥陀堂と御影堂の間で咲いているので、機会があれば見てみて下さい。
知恩院の春の様子【現地レポ】
春の知恩院の境内を訪れました。知恩院に咲く桜を見るためです。
知恩院は桜の名所としては、知名度はそれ程ではありません。そのためか、人が少なく、ゆったりと桜を観賞する事が出来ます。
三門の桜
知恩院の三門前へ到着しました。三門の両端に、美しく桜が咲いています。
知恩院の三門は、国に重要文化財に指定されています。またその大きさ国宝級で、1度目にしたら忘れられないインパクトがある三門です。
三門の「華頂山」の額が見えるように撮影してみました。写真では小さく見えますが、「華頂山」の額の大きさだけでも、畳2畳以上あるから驚きです。
三門は、外から見るだけではなく、特別拝観の時などに内部に入る事も可能です。その時には、楼上の仏堂に安置されている「宝冠釈迦牟尼仏像」や「十六羅漢像」などを見る事が出来ます。
三門をくぐった先、男坂との間にも桜が咲いています。三門の出入口を額に見立てて撮影すると、良い感じの写真が撮影出来ました。
友禅苑の桜
三門を見た後に、友禅苑へ移動しました。
友禅苑は、宮崎友禅生誕300年を記念して造園された庭園です。昭和29年に改修造園されたので、京都のお寺の庭園の中では、まだまだ若いです。
若いからと言って見応えがない訳ではありません。東山の湧き水を引き入れた庭園と枯山水庭園で構成された名園は、知恩院の四季を思う存分に満喫できる場所となっています。
友禅苑の春の訪れを告げるのが、桜です。友禅苑の桜は、枯山水庭園「鹿野苑」で咲き誇ります。
訪れた時間が夕方だったのも影響しているのですが、本当に人がいませんでした。春の友禅苑を、ほぼ独占状態で観賞が出来たのは、とても幸運でした。
こちらも友禅苑の桜です。桜名は美幸になります。
友禅苑からは桜越しに三門も見る事が出来ます。
方丈庭園の桜
続いては、方丈庭園です。
方丈庭園は、僧・玉淵坊によって作庭された池泉回遊式の庭園です。ここでも、桜を観賞する事が出来ます。
方丈庭園では、幸運にも桜吹雪を目の前で見る事が出来ました。写真が上手な方なら、その時の美しい様子を表現可能だと思いますが、私の実力ではこれが精いっぱいです。
風が吹くかどうかは、その時の運次第な所はあります。しかし、ぜひ知恩院の方丈庭園で桜が舞い散る様子を、皆さんにも見て欲しいです。
勢至堂の桜
方丈庭園を後にして向かった先が、勢至堂です。知恩院の発祥の地であり、法然上人終焉の地でもあります。
静かな知恩院の中でも、さらに静寂に包まれた勢至堂で桜を眺めていると、心が穏やかになっていくのが分かりました。
阿弥陀堂の桜
阿弥陀堂の前にも桜が咲いています。ここの桜は、比較的低い位置に咲いているので、見やすかったです。
黒門の桜
そして、最後に撮影したのが、黒門の桜です。境内の外からの撮影したものになります。
知恩院の桜は、一か所にまとまって咲いているというよりも、複数のポイントで咲いています。知恩院の境内を、散策しながら花見を楽しんで下さいね。
知恩院の冬の様子【現地レポ】
知恩院で除夜の鐘の試し撞きを見学した後に、境内に咲く冬桜(寒桜)も観賞しました。
初めて見た時は、十月桜と思いました。十月桜も冬から春にかけて咲く桜だからです。
その後調べてみると、冬に知恩院に咲く桜は、冬桜らしいと言事が判明します。
ボリューム感で言うと、春の方があります。しかし、冬に桜の花を見る事が出来るのは、とても貴重な体験です。
知恩院の除夜の鐘については、こちらに書いています。
知恩院「除夜の鐘」、並ぶ時間と見学場所【徹底攻略】
知恩院について
知恩院の概要
京都市東山区にある知恩院は、承安5年(1175)に法然上人が草庵を結んだ事が起源とされるお寺です。その後、徳川家の外護により、壮大な伽藍が形成されます。
伽藍の中でも国内最大級の三門が有名で、知恩院のシンボル的な存在です。通常は非公開ですが、特別拝観の時のみ、三門の中に入って、内部が見学出来ます。
また、除夜の鐘も人気が高く、僧侶が一丸となって鐘を撞く姿は、大晦日の風物詩となっています。
知恩院の拝観料金と拝観時間
知恩院は、拝観料金が必要ありません。
ただし、庭園を見るためには、入苑料金が必要です。
友禅苑:大人300円、小人150円。
方丈庭園:大人400円、小人200円。
共通券:大人500円、小人250円。
知恩院の拝観時間です。
6時20分から16時(時期によって変動)。
知恩院へのアクセスと駐車場
知恩院へのアクセス方法です。
最寄駅から徒歩10分。
最寄駅:京阪電車「祇園四条」。