毘沙門天堂の虎とムカデ【両足院】

両足院の北隣に、毘沙門天堂が建っています。毘沙門天堂は、両足院の鎮守社です。

その毘沙門天堂の境内には、虎やムカデがデザインされたものが多く置かれています。狛虎や虎の絵馬、虎とムカデがデザインされた香炉などです。

毘沙門天の神使は、虎やムカデと伝わっています。この事から、毘沙門天堂の境内で、虎やムカデをあちらこちらで発見出来ます。

今回は、毘沙門天堂の虎とムカデを紹介します。もちろん、どちらも本物はいませんでした。

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毘沙門天堂の虎と百足

毘沙門天堂の狛虎

建仁寺の東側、両足院の北隣に、毘沙門天堂はあります。


毘沙門天堂の前に、到着しました。早速、境内へと足を踏み入れます。


毘沙門天堂の本堂です。本堂の前には、狛犬ならぬ狛虎が鎮座していました。

毘沙門天の神使は、虎と言われています。理由は、毘沙門天の出現した時に関係しています。

毘沙門天は、寅年・寅日・寅の刻に現れたそうです。この事から、毘沙門天の神使は、虎だと伝わっています。


阿形の虎です。今にも飛び掛かったきそうな迫力がありました。


吽形の虎です。悠々と歩く姿は、王者の風格さえ感じます。

毘沙門天堂の百足香炉


本殿の前には、阿吽の虎の彫刻とムカデがデザインされた香炉も置かれています。


こちらが、香炉のムカデです。ムカデも、毘沙門天の神使と伝わっています。

なぜムカデが毘沙門天の神使なのかは、謎です。しかし、毘沙門天を祀っている神社には、必ずムカデが存在しています。

ムカデは、足が多い虫です。また、お金の事を「おあし」と言います。

「おあし=お金」が多いムカデは、金運が上昇するとも伝わっています。さらに、「出足・客足」にかけて、店が繁盛するなどとも言われている虫です。

この事からムカデを従える毘沙門天は、商人から信仰を集めています。ムカデは、害虫のイメージがあるのですが、意外にご利益がある虫なのです。


阿形の虎の彫刻です。何かに似ているなと思って眺めていると、ある芸人が頭に浮かびました。

「バイきんぐ」の小峠さんです。


吽形の虎の彫刻です。必死にしがみつているように見えて、可愛かったです。

毘沙門天堂の灯篭


毘沙門天堂の灯篭です。意匠が凝らされた灯篭で、見応えがありました。


灯篭の地輪部分に刻まれている虎です。虎といより白虎だと思います。

白虎は、虎の字を付いていますが、中国の伝説上の神獣です。西方を守護しています。

毘沙門天堂の虎の絵馬


毘沙門天堂の虎の絵馬です。2匹の虎が描かれています。雄雌なのでしょうか。

そのあたりは、不明です。

少し変わった狛犬を見たい方は、毘沙門天堂に訪れてみませんか。狛虎が出迎えてくれますよ。

毘沙門天堂へのアクセス

毘沙門天堂へのアクセス方法。

最寄駅から徒歩8分。

最寄駅:京阪電車「祇園四条駅」。

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京都の狛犬, 京都の神社

Posted by 観光のコツ